2008/02/06

『ランド・オブ・プレンティ』

200801300006000  ヴィム・ヴェンダース監督の『ランド・オブ・プレンティ』(Land of Plenty, 2004)。同時多発テロ事件をベースにした結構、政治色の強い作品。ただ、アメリカのパワーとか美しさとか、そんなものを強調したアメリカ万歳的な映画じゃない。

 この作品を一言で表現するなら、たぶん、「見えない恐怖」だと思う。物語では、ラナ(左の女の子、Michelle Williams)の伯父さんが出てくるんだけど、彼がその「見えない恐怖」にとりつかれている。アメリカ社会にはムスリムが多く住んでいるけど、彼はそうしたムスリムたちを安易にテロリストだと判断してしまう。元軍人でヴェトナムで戦った経験をもつ彼は、なにやら怪しげな機材やら、偵察用の車を駆使して、そうした「テロリスト」たちの活動を調査しているのだ(個人的に…)。

 ムスリムが洗剤を運んでいたら、それは彼には化学兵器を作るための材料を「輸送」しているように見える。それから、ある若いイスラムの青年が路上で殺害されると、テロリスト集団がこの暗殺には関与していると考えたり、また、老人がひとりで住んでいるフツウの家をテロリストのアジトだと勘違いし、武装して潜入したり…。かなり滑稽で笑える。でも、彼は真剣そのものだ。愛する米国を守るため、愛する米国民を守るため。ちょっと切ない。切ないのは彼の「敵」はみな、蓋を開けてみればフツウの市民だから。

 一方、姪のラナは、アフリカやパキスタンに小さな頃から住んでおり、イスラム教徒の知り合いも多く、ムスリムという特定の集団に伯父さんほどのバイアスを持っていない。平然とイスラム教徒に近づく彼女を、伯父はまったく理解できない。ヴェトナムを経験した彼にとって、危険な敵に無防備で接近するなんて考えられない行為なのだ。こんな感じで、二人のやりとりは、ことごとくズレていて、そこが面白いところだし、悲しいところ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/08/31

明日には治る夏風邪

Dsc00526_3 夏風邪をひいた。明日には治るだろうと治るだろうと思い、1週間ほど過ぎた。いつになっても、咳がこんこんと…。なんと、しぶとい夏風邪。

 症状は、ダルさ、喉いた、頭痛なんだけど、なかでもダルさがなんとも、やな感じ。何事にも、やる気がでない。体が弱ると気持ちも弱ってしまうんだと、毎度ながら感じる。

 でも、風邪薬は飲まない。我が家では、風邪をひいても風邪薬を飲む習慣がない。熱は体が風邪を治そうとしている証。それをわざわざ人工的に下げなくてもいい、というのがその理由。それに、薬はこわいというもある。というわけで、電解質入りの飲料水を飲む。ポカリ、アクエリ、ダカラなどなど。そして寝る。

 いまは、かなり元気になった感じだ。なので、治るだろう、明日には。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/08/24

Brandi CarlileのCDが届く

Brandi_carile やっとBrandi CarlileのCDが届いた。この前(今年の一月)にBrandiの記事を書いてから7ヶ月近くが経っている…。あの後すぐにインターネットで頼んだのに。長い間、待ったものだ。

 まず、Amazonで買おうとしたが、新品がなく、中古に7000円以上の値がついていた。当然、Amazonでの購入は断念。なぜ、在庫がないんだ? これは彼女のCDが今すごく人気で売り切れか、単に在庫をたくさん確保しても売れないので、在庫がないだけか。このどちらかだろうが、おそらく後者だろう…。一瞬CDゲットを諦めかけた。が、それでも、ぜったいBrandiのCDがほしいので、がんばることに。そして、MTVのサイトへ。すると、なんと「在庫あり」の表示! さっそく、購入。これで一安心だ。

 と、思っていたら、2週間後、メールが来た。内容は、在庫がありませんでした、というもの。…。在庫がないなら、在庫がないって書いといてよ…。だが、くじけず次の購入先を探した。3回目の正直ということで、Alibrisへ。在庫もある。しかも、値段も安い。よし、買いだ。2週間以内に配達ということらしい。
 
 それから、1週間が流れ、2週間が流れた。そして、3週間…。4週間。5週間。気づけば2ヶ月経っていた。「これ、詐欺じゃないの?」と思い始め、Alibrisの出品店舗にメールをしてみた。すると、「私はAlibrisに送った。Alibrisの方に聞いてくれ」という返答。なので、Alibrisにメールした。すると、恐ろしき返答が…。

 「購入金額を全額refundします」

 謝罪もなにもなし。さっそく、返金って…。CD一枚手に入れるのにここまで苦労したことはない…。諦めの気持ちで、再びAmazonを訪れてみた。すると、あれ、新たな出品者がいる! しかも、1900円と安い。この機会を逃せば、もう手に入らないんじゃないかと思い、すぐたのむ。

 そして、先日、ついにBrandiのCDが届く。ついに、CDが聴けるぞ、とわくわくしながら、封を切る。しかし、あることに気づいた。あれ、これはAmazonからじゃない…。Alibrisからだ! なぜ? refundするんじゃないのか? なんかややこしいことになった。もうすぐ、AmazonからもCDが来るし。ほんとにAlibrisが全額返金してくれるなら、2000円弱で、同じCDを2枚手に入れることになる(意味ないけど)。たぶん、Alibrisが出品者から商品を受け取ったものの、発送をし忘れていたらしい。出品者の方は、すでにAlibrisから購入金額を受け取っていたのだ。

 まあ、なんにせよ、CDを手に入れることができてよかった。気になっていた"Happy"という曲もやっとフルで聴けた。…というか、日本で普通に買えるくらい、Brandi Carlileがメジャーだったら、こんな苦労しないのに。「どうか、彼女が売れますように」 

 *YouTube: http://www.youtube.com/watch?v=1O98h3g45R4&feature=related

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/08/20

アンリ・カルティエ=ブレッソン

Bresson  最近、アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)という写真家を知った。フランスの人で、20世紀を代表する写真家だそうだ。モノクロでシュールな作品が多く、かなり良いかんじ。かなり好きになってしまった。

 私のブレッソンとの出会いは…、などと、かっこ良く語りたいところだが、たいした背景はない…。「パソコンの壁紙でかっこいい写真はないかな~♪」と探していたら、ブレッソンに辿りといただけの話だ。ちなみに、いまのパソコンの壁紙はブレッソンの写真で、"En Brie"という作品。なんか、ヘンテコな並木道の写真だ。

 どの作品も、とにかくカッコいい!! 不思議で、ヘンテコで、時に不気味なブレッソンの写真。彼の作品の中でもとくに有名なのは、"The Decisive Moment"という写真(http://www.photohype.com/DecisiveMoment.htm)だが、ネットサーフィンをしていると、ほかにも魅力的な作品はたくさんあるらしいことがわかる。あぁ、ブレッソンの写真集がほしい…。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/07/05

失神

Michael_jackson_5 あるアーティストのライヴを見て失神する人がいる。たとえば、ビートルズのドキュメンタリーを見ていると、よく失神した女性ファンが警官に運ばれていく映像がある。興奮のあまりに失神したのだ。ほんとにビートルズが好きなんだなぁと、ため息がでる。ファンの「のめり込み」具合にはちょっぴり驚かされる。  

 音楽のライヴではないが、先日、ガンバ大阪の試合を見に行ったときも同じことを思った。ぼくは地元(吹田)のサッカーチームとして、ガンバ大阪を応援する、というなんとも普通の理由で彼らを応援している。言い換えれば、たいして思い入れはない。地元が静岡だったらジュビロを応援していたはずだ。この試合はガンバがFC東京に逆点・圧勝という劇的なものだった(6-2)。その帰り道、僕は熱狂的なファンの姿をみた。3人組の女の子たちだ。彼女達は興奮で顔を赤くし、涙目だった。試合後の興奮のほとぼりをさましている、そんな感じだった。僕はそれをみて、思った。「なんて自分は冷めてるんだろうか、はぁ。そこまでの気持ちの高ぶりがあるのか。僕にはないなぁ…」。ただそれでも、試合中に感じるのは、スタジアム(その場)の興奮みたいものが自分にも入りこんでくるってこと。周りのあまりの興奮で、自分の気持ちも高ぶる、みたいな感じ。興奮にのまれる、というか。 「人が集まってひとつのことに熱中するって、なんか、ステキやん」と若干しゃくれながら思う瞬間でもある。

 マイケル・ジャクソンのライヴでも、失神者がでるという話をよく耳にする。目の前に大好きなマイケル・ジャクソンがいるのだから、失神してもしょうがないとも思うけど、僕にはやはり驚きだ。ただ、マイケルのライヴを見ていると、その場の興奮は相当なものなんだなと思う。その場にいたら、僕だって「キャー、マイケルー」と叫んで失神するかもしれない。…んん、やっぱり、それは、ない…。ちがうのだ。僕だって、マイケル・ジャクソンのダンス・パフォーマンスは最高にカッコいいと思うし、まさに彼は天才だと感じる。これは本当にそう思う。でも、失神とは…。やっぱり、ただ単に思い入れが足りないのかな~。

 *YouTube: http://www.youtube.com/watch?v=c8aWc_4IVx0

| | コメント (2) | トラックバック (0)

«「涙そうそう」 by Hayley Westenra