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2007年1月の5件の記事

2007/01/27

時代のセンス?

Dvc00021_m  テレビ番組などで10年前の映像が流れたりするときがあります。「なつかしの○○」みたいな感じで。そうした映像を見ると、ぎょっとしませんか? なんと言いますか…、なんともいえない違和感。トーク、番組のセット、ファッションなどが今と違いますからね。10年前というと、1990年代ですから、そんな前のことじゃないんですが、明らかに異世界です。

 たぶん、時代のセンスみたいなものが異なるんでしょうね。80年代のセンス、90年代のセンス、そして現在…。当然のことですが、いま最先端のものも、10年後には違うものに取って代わっているでしょうね、きっと。ちなみに、ここでいう「センス」とは個人個人のものじゃなくて、世間一般の雰囲気みたいなものです。身近(?)な例で言うと、たとえば、80年代に、チュートリアルの漫才は理解されるか、かなり疑問ですよね…。今だから面白い、という部分はあります。今をときめく笑いのセンスですね。

 こんなかんじで、時代によって物の見方ってコロコロ変わります。まぁ、当たり前のことと言ったら、当たり前のことなんですけど…。

 以下は今から30年前、70年代中期の音楽番組の映像です。荒井由実とティン・パン・アレー(細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆、林立夫)の演奏。これを見るとまさに時代を感じます…。個人的にはかなり好きですけど。おしりフリフリ・ダンスが新鮮♪ 途中からはあの人が登場しますよ(ムーミンに出てくるスティンキーに似てる…)。最後の荒井由実の一言にはぶっ飛びました…(;´∀`)

 *YouTube: http://www.youtube.com/v/Pr4QJEN8Qs4

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2007/01/23

Brandi Carlile

Brandicarlile 最近、Brandi Carlileという女性アーティストを知り、かなり気になっています。音楽ジャンルとしては、大きく括ってフォーク・ミュージックに入ると思うのですが、音が現代的なのでオルタナティヴ・フォーク? そんなジャンルないかな…。

 とにかく気になるので、彼女のHPに行き、さらりと調べてみました。すると、どうやら彼女は、今現在23歳。シアトルから50マイルほど離れたRavensdaleという所で育ったとのこと。ちなみに、ここはとてつもなく田舎らしいです…。周囲に家がひとつもないような。森を歩き回ったり、秘密基地を作ったり、歌を唄ったりすることが生活のすべてだったとあります。

 音楽活動は、小さな仕事から始まりました。地元ミュージシャンのバックで歌ったり、レストランやバーで歌ったり。こうした活動を通じて経験を積んだらしいですね。そして2004年、彼女の努力が実り、コロンビア・レコードと契約。アルバム『Brandi Carlile』をリリースします。

 それから、影響を受けたアーティストとして、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、ジェフ・バックリー、レナード・コーエン、ジャニス・ジョプリン、ジェイムス・テイラー、そして最近ではレディオ・ヘッドが挙げられていました。(んん…、ボブ・ディランとかの影響はわかるけど、レディオ・ヘッドは意外だ。すると、彼女の音楽はオルタナティヴ・フォーク・パンク・ロック? ま、ジャンルなんてどうでもいいや…・。)

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2007/01/15

色んなさくらんぼ

Nana_mouskouri  だれにでもお気に入りの曲というものがあると思います。大好きで、何度も聴く曲。僕にとって、お気に入りの曲はたくさんありますが、最近は「さくらんぼの実る頃」(Le Temps des cerises)にはまっています♪

 この曲は、社会主義者ジャン=バティスト・クレメンが1866年に作詞したもの。パリ・コミューンの挫折を悼む歌とされています。作詞者本人は恋を歌う曲を書いたつもりだったんですけど、後の人が違う解釈をしたらしいですね。短い恋の季節を、短命だったパリ・コミューン政権と重ねたのでしょうか? ちなみに、作曲は歌手のアントニーヌ・ルナード。

 身近なところでは、宮崎駿の映画『紅の豚』で、ジーナ(加藤登紀子)が唄っていた曲ですね。加藤登紀子が唄う「さくらんぼの実る頃」もいいのですが、この曲はいろんな歌手により歌われています。たとえば、イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコ、コラ・ヴォケール、ティノ・ロッシなどなど。それぞれの、「さくらんぼ」を聞き比べるのがとても楽しいのです。歌手によって、やっぱり曲の雰囲気が変わりますからね。色々なヴァージョンを聴いてみるのは、心躍ることです。

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2007/01/14

『ヴェラ・ドレイク』

Vera  マイク・リー監督の『ヴェラ・ドレイク』(Vera Drake, 2004)。イギリスの労働者階級の家族を描いた暖かくも悲しい作品です。

 主人公のヴェラ(上の写真)は家政婦として働き、貧しくとも幸せな生活を送る母親です。心のやさしい彼女は、近所で困っている人がいれば親身になり助けようとします。その姿は利他的で、あまりに素朴です。その人助けの一環として、彼女は若い娘たちの堕胎を助けます。しかし、堕胎は犯罪であり、彼女は法律違反として罪に問われることになります。良かれと思って行ったことが、思わぬ事態を招き、混乱するヴェラ。そして、家族や周辺のヴェラへの態度が変わっていきます。やさしい女性から犯罪者へ…。

 良心も法律に照らせば、悪となりうる場合がある、という残酷な一面が強調されているような気がします。また、あらゆる描写がリアルで痛々しいのも印象に残りました。

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2007/01/06

『夜と霧』

Trte  アラン・レネ監督の『夜と霧』(Nuit et brouillard, 1955)。監督自身がナチスのユダヤ人収容所跡にカメラをもちこみ、映像を通じて「戦争」を伝えようとする短編のドキュメンタリー映画。当時の悲劇を映像で伝えるんだ、という監督の意志を感じる作品です。

 映画の冒頭。いまや草木が生い茂り静かな廃墟となった収容所が写ります。一見、ここで異常な殺戮が行われたとは思えないような、そのくらい平穏な風景です。その後、映画は異常なホロコーストの記録映像へと移ります。この記録映像がキツい。すこし気分が悪くなりました…。なんというか、人間が「モノ」なんです…。

 最後のシーン。再び静かでのどかな現在の収容所が映し出され、監督が語りかけます。「我々の中の誰が戦争を警戒し、知らせるのか、次の戦争を防げるのか。今もカポが、将校が、密告者が隣にいる。信じる人あるいは信じない人。廃墟の下に死んだ怪物を見つめる我々は、遠ざかる映像の前で希望が回復した振りをする。ある国のある時期における特別な話と言い聞かせ、消えやらぬ悲鳴に耳を貸さぬ我々がいる」。

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