失神
あるアーティストのライヴを見て失神する人がいる。たとえば、ビートルズのドキュメンタリーを見ていると、よく失神した女性ファンが警官に運ばれていく映像がある。興奮のあまりに失神したのだ。ほんとにビートルズが好きなんだなぁと、ため息がでる。ファンの「のめり込み」具合にはちょっぴり驚かされる。
音楽のライヴではないが、先日、ガンバ大阪の試合を見に行ったときも同じことを思った。ぼくは地元(吹田)のサッカーチームとして、ガンバ大阪を応援する、というなんとも普通の理由で彼らを応援している。言い換えれば、たいして思い入れはない。地元が静岡だったらジュビロを応援していたはずだ。この試合はガンバがFC東京に逆点・圧勝という劇的なものだった(6-2)。その帰り道、僕は熱狂的なファンの姿をみた。3人組の女の子たちだ。彼女達は興奮で顔を赤くし、涙目だった。試合後の興奮のほとぼりをさましている、そんな感じだった。僕はそれをみて、思った。「なんて自分は冷めてるんだろうか、はぁ。そこまでの気持ちの高ぶりがあるのか。僕にはないなぁ…」。ただそれでも、試合中に感じるのは、スタジアム(その場)の興奮みたいものが自分にも入りこんでくるってこと。周りのあまりの興奮で、自分の気持ちも高ぶる、みたいな感じ。興奮にのまれる、というか。 「人が集まってひとつのことに熱中するって、なんか、ステキやん」と若干しゃくれながら思う瞬間でもある。
マイケル・ジャクソンのライヴでも、失神者がでるという話をよく耳にする。目の前に大好きなマイケル・ジャクソンがいるのだから、失神してもしょうがないとも思うけど、僕にはやはり驚きだ。ただ、マイケルのライヴを見ていると、その場の興奮は相当なものなんだなと思う。その場にいたら、僕だって「キャー、マイケルー」と叫んで失神するかもしれない。…んん、やっぱり、それは、ない…。ちがうのだ。僕だって、マイケル・ジャクソンのダンス・パフォーマンスは最高にカッコいいと思うし、まさに彼は天才だと感じる。これは本当にそう思う。でも、失神とは…。やっぱり、ただ単に思い入れが足りないのかな~。
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